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渡邉 憲夫; 村松 健; 小倉 克規*; 森 純一*
Proceedings of 5th International Conference on Probabilistic Safety Assessment and Management (PSAM-5), p.1809 - 1816, 2000/00
米国原子力規制委員会(USNRC)の前兆事象評価は、原子力発電所で発生した事象の重要性を、炉心損傷に至る可能性の観点から評価するものである。本報では、1982-97年にPWRで発生した事象のうち、USNRCの評価で同定された前兆事象を対象に、その発生頻度と年間の炉心損傷確率を評価するとともに、炉心損傷確率に対するドミナントシーケンスの分類を行った。その結果、発生頻度は、起因事象を伴う前兆事象では1982-83年以降減少しているが、起因事象を伴わない前兆事象では0.10-0.12炉・年の範囲で推移していることが明らかとなった。また、年間の炉心損傷確率は徐々に低下する傾向にあるが、おおむね10E-5~10E-4の範囲にある。一方、ドミナントシーケンスについても起因事象を伴う事象と伴わない事象とでは異なった傾向が見られた。こうした結果は、各事象が発電所のリスクに及ぼす影響等を把握するうえで有用な情報である。
渡邉 憲夫
JAERI-Tech 97-067, 55 Pages, 1998/01
米国原子力規制委員会(NRC)の前兆事象評価(ASP)プログラムは、原子力発電所における運転時の事象を、炉心損傷に至る可能性の観点から評価し分類するためのものである。本報では、1969年から1994年の事象に対するNRCのASP解析により同定された459件の前兆事象について、炉心損傷の起因事象及びドミナントシーケンスの傾向を分析すると共に、過去の確率論的安全評価(PSA)の結果との比較を行った。傾向分析は、ASP解析に用いられたモデルの相違から、3つの期間(1969-1981年、1984-1987年及び1988-1994年)に分けて行ったが、各期間共に類似の傾向を示すことが判明した。例えば、PWRでは主給水・補助給水喪失を伴うシーケンスが、BWRでは高圧・低圧注入失敗を伴うシーケンスが多くの事象でドミナントとなっている。また、これらのシーケンスは過去のPSAでもドミナントと識別されており、ASPとPSAの結果に類似性のあることが分かった。
渡邉 憲夫
JAERI-M 93-164, 155 Pages, 1993/09
本報告では、炉心損傷事故への拡大を防止するためのアクシデントマネージメントの検討・整備や実験的・解析的研究の実施に役立つ情報を提供することを目的として、最新のPSA報告書であるNUREG-1150に基づいて、3基のPWRプラント(Surry-1、Sequoyah-1、Zion-1)について、炉心損傷事故の発生頻度の観点からドミナントなシーケンスを紹介する。また、各プラントに対して同定されたドミナントシーケンスを相互に比較して、複数のプラントに共通したシーケンスを明らかにする。ドミナントシーケンスはプラントごとに異なるが、これらをプラント応答の類似性や安全系統の作動/不作動の組合せの観点からプラント間で相互に比較・整理すると20個のグループに分類できる。この内訳は、3プラントに共通したシーケンスのグループが6個、2プラントに共通したシーケンスのグループが7個、1プラントに固有のシーケンスのグループが7個である。